土用というと土用の丑の日、イコール夏を思い浮かべる人が多いと思いますが、土用は夏だけではなく、一年に4回あります。

あまり知られていない秋の土用についてみてみましょう。

2016年の秋土用はいつ?

2016年秋の土用は

10月20日~11月6日

です。

夏と同じように最初の日を「土用の入り」といい、最後の日を「土用の明け」といいます。

夏の土用の丑の日にはウナギを食べるのが当たり前のようになりましたが、秋の土用は丑の日さえ意識していないのではないでしょうか。

しかし、天然のウナギの旬は10月から12月です。

この時期のウナギは冬に向けて体に脂肪を蓄えているために、脂がのって、身がふんわりと柔らかくて、とても美味しくなっていて、天然のウナギを食べるにはいいかもしれません。

土用の丑の日は「う」の字が頭につく食べ物を食べると病気にならないということが言われています。

例えば「梅干し」「瓜」「うどん」などがあります。

「牛」も「う」がつく食べ物ですが、明治の文明開化までは日本では牛肉が食べられていなかったので、土用の丑の日に牛肉を食べる習慣がないのでしょうか。

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土用の由来は?

1年には、春夏秋冬の四季がありますが、土用については四季を意識する人はあまりいないのではないでしょうか。

四季にはそれぞれ五行が割り当てられ、

春は木性

夏は火性

秋は金性

冬は水性

となっています。

しかし、ある時を境にいきなり季節が変わるのではなく、季節が移り変わっていくために、間に一旦、行きつ戻りつしながら変わっていく季節が必要になります。

その変化を司るのが、土用です。

だから四季の間に立春、立夏、立秋、立冬の前には18日間の土用の時期があるのです。

 

春の土用は立夏の前の18日間で、特に木気に影響のある土用です。

木性は体で言えば、肝臓に当たります。肝臓の弱い人、肝臓に持病がある人は注意が必要です。

 

夏の土用は立秋の前の18日間です。

夏の気は心臓に注意が必要です。心臓の強くない人は暑気あたりに注意しましょう。

 

秋の土用は立冬前の18日間です。

秋の金性は肺を司ります。この時期は、呼吸器系に注意しましょう。

 

冬の土用は立春の前の18日間です。

冬は水性なので、この時期は細菌による膀胱炎や腎盂炎が心配されます。

腰痛や何度もぶり返すかぜなどの場合は、腎臓を疑ってみる必要があるそうです。

また冷えにも注意が必要です。

体質や健康と五行の関連は興味深いものです。

季節を司る土用を突き詰めると色々なことがわかるのではないでしょうか。

土用にしてはいけない事って何?

「土用」は土を司る土公神(どくしん)という神様が支配するといわれ、季節の変わり目で土用の間は「土の気が盛んになる」とされ、引越、造園、土木作業、エクステリア工事などの土を動かすことや盛土、穴掘りなどの土を犯す作業や殺生が不吉な事として避けられてきました。

そんな土用期間中でも土いじりを許されるのが、「間日」です。今年の間日は、

10月20日

10月28日

10月30日

11月1日

です。この日は土公神が天界に行っているので障りが少ないとされます。

まとめ

秋の土用についてみてみましたが、土用の期間は、季節の移り変わり時期ともあいまって、体調を崩しやすくなります。

いつも忙しい人はこの期間くらいはゆっくりと休むのもいいでしょう。

ゆっくりすることによって土用明けには、一段と活力の湧く身体で頑張ることができます。