アメリカとカナダで祝われる大きな祝日に、感謝祭(英語ではサンクスギビング・デー)というものがあります。

アメリカを舞台にした映画や小説ではよく耳にしますが、この習慣のない日本人にはよくわかりませんよね。

実はアメリカの歴史に深い関わりのある、また平和や命について深く考えさせられる特別な日なんです。

■感謝祭・サンクスギビングの由来ってなに?

■いつ祝われているの?

■感謝祭・サンクスギビングでは何をするの?

感謝祭についてみていきましょう。

ちなみに子どもの頃は、日本の「勤労感謝の日」と同じかと思っていました。

全く別のもので、全然関係がありませんよ。

感謝祭・サンクスギビングの由来は?

【アメリカの感謝祭の由来】

1620年、イギリス人のビリグリム・ファーグーズという人が、102人の集団で未開の地アメリカに新天地を求めて渡りました。

しかしイギリスから持ってきた野菜などのタネは、アメリカの土地に合いませんでした。

また狩猟なども全くできず大変な飢饉となり、その冬の厳しさにも絶えきれず半数の人が亡くなります。

そんな時手を差し伸べてくれたのが、先住民族であるアメリカインディアンでした。

彼らは狩猟や魚釣りなどを教え、また作物を育てる知識や技術も教えました。

そのおかげで翌年、1921年の秋には素晴らしい作物を収穫することができたのです。

それで盛大な食事会をひらき、助けてくれたインディアンたちを招き3日間にわたる宴を楽しんだのが、最初の感謝祭の始まりとされています。

【アメリカインディアン側の感謝祭】

1621年移民の作物の栽培に成功した後、ぞくぞくと移住してくる白人は増えました。

そして何が起こったかというと、皆さんもご存知のように、先住民族への侵略と虐殺です。

1637年に祝われた感謝祭は、アメリカインディアンのある部族の大虐殺を記念して行われました。

ですから、多くのアメリカインディアンにとっては、感謝祭は「侵略虐殺の始まりの日」であり、歴史上最も暗く重い日々の始まりとなっています。

【正式なアメリカの祝日に制定】

それから時が過ぎ、1863年、リンカーン大統領が南北戦争の終戦を記念して、正式に国の祝日として導入しました。

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感謝祭・サンクスギビングはいつなの?

・アメリカはいつ?

毎年11月の第4木曜日となっており、2016年は11月24日となります。

ほとんどの企業や学校は翌日の金曜日も休みとするため、木曜日から日曜日まで4連休となります。

・カナダはいつ?

カナダでも感謝祭が祝われています。

アメリカからの移住者が持ち込み、定着したものです。

こちらの日付は10月の第2月曜日となっており、2016年は10月10日になります。

感謝祭・サンクスギビングでは何をするの?

【家庭の感謝祭】

当初、リンカーン大統領が家族が集い会う日として感謝祭の祝日を制定した通り、その4連休は遠方の親族や友人も集まり会い、親交を深め合う日となっています。

由来のことを考えると、みんなで大騒ぎするというよりも、過去の歴史の過ちと犠牲を悼み、現在の平和と幸せに家族がみんな集まれることを感謝するという気持ちなのかもしれません。

食べる料理は、伝統的に七面鳥の丸焼き、マッシュポテト、スウィートポテト、パンプキンパイなどです。

【街の感謝祭】

各地の教会や施設で、ホームレスや恵まれない人たちに食事を振る舞うことが行われています。

また、感謝祭翌日の金曜日にはショッピングモールで大々的なセールが行われて、ショッピングの人たちで大賑わいになります。

どの店も黒字収益が見込まれることから「ブラックフライデー」と呼ばれています。

またアメリカで大人気のアメリカンフットボールが、プロもアマチュアもこの時期に合わせてゲームを行い、TVで中継されます。

【その他の行事】

アメリカのホワイトハウスでは、感謝祭の日に大統領が二羽の七面鳥を恩赦するという通例行事があります。

この七面鳥は屠殺を免れ、一生を牧場で平和に暮らすそうです。

しかし免れることのできなかった七面鳥の運命を考えると、悲しくなりますね。

まとめ

アメリカの感謝祭の休日は、日本でいうお正月のようなものなんですね。

日本のお正月も、離れている家族が帰省し、おせち料理を食べ、初売りセールでショッピングに出かけたり、箱根駅伝を見ますもんね。

アメリカは、おせち料理の代わりに七面鳥を食べ、ショッピングに出かけ、箱根駅伝の代わりにアメリカンフットボールを見るんですね。

ちなみにお正月が、主婦にとってお客さんの対応や、食事の準備で忙しいのと同様、アメリカの感謝祭も主婦が主に忙しくて、男性陣はリビングでアメフトを見ているんですって。

世界どこでも忙しいのは主婦なんですね…