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秋雨が上がったばかりで、空気は程よく湿り気を帯び、山合いには所々に霧がなびいています。

赤く染まった紅葉が落葉し、山の斜面に敷き詰められていて、まるで絨毯のよう。

どこからかケーンケーンと動物の鳴き声が響いてきます。

日本の秋はなんて物悲しく、美しいのでしょう。

………なんていうお散歩をしてみたくありませんか?

しかし、なかなかこんな風流なことは難しいかもしれませんね。

紅葉が有名なところは観光の名所となり、人が殺到するからです。

ましてや見かける野生の動物も、餌を欲しがる猿くらい。

こうまで秋の行楽として有名になった紅葉狩り。

■そもそも紅葉狩りって何をするんでしょうか?

■もみじに種類はあるのでしょうか?

■え?もみじの葉は天ぷらで食べられるの?

もみじについてまとめてみました。

紅葉狩りって何をするの?

紅葉狩りの習慣は、平安時代の貴族からはじまったとされます。

日本にある風流なイベントは、平安時代の貴族からきてることが多いですね。

当時は色づいたもみじの枝を手折り、手のひらや扇子に乗せて鑑賞していました。

この「枝を手折る」ことが「狩る」行為だったとして、「紅葉狩り」といわれるようになったと言われています。

現在では紅葉狩りというと、

「紅葉(もみじ)に代表される木々の紅葉(こうよう)を見に行くこと」

となっています。

皆さんそこへ行って何をされるかというと

  • 紅葉を見ながら散歩
  • 紅葉を見ながらお弁当を食べる
  • 紅葉の落ち葉を拾って楽しむ
  • 紅葉の写真を撮る

など、思い思いの楽しみ方をされています。

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もみじの種類は?

桜にも種類があるように、もみじにも種類があります。

日本にはだいたい20から30種類のカエデがあり、その中で特にきれいに色が変わるものをもみじと呼びます。

ですが、正確にここからがもみじという特に決まった線引きはないようです。

イロハモミジ

もみじの代表格。秋に紅に染め上がります。

桜でいうならソメイヨシノです。

日本の公園や庭園では一番多く見られ、たいていの方が頭に思い浮かべるもみじです。

葉の切れ込みが5〜6あり、輪郭がギザギザで重鋸歯と呼ばれます。

ヤマモミジ

イロハモミジによく似ていますが、葉が淡い紅や、黄色っぽく変わります。

葉の切れ込みが、イロハモミジよりも多いのが特徴です。

オオモミジ

イロハモミジよりも、葉が大きく肉厚です。

葉の切れ込みは同じですが、輪郭が滑らかでツルッとしています。

単鋸歯と呼ばれます。

ノムラモミジ

春なのに紅葉しているもみじを見かけたら、この種類です。

新芽が濃い紫で、夏には新緑になり、秋にまた濃い紫になります。

ベニシダレ

枝垂れもみじの代表です。

葉が、他のもみじよりも細長く、輪郭は深い切れ込みが入っているギザギザです。

もみじは天ぷらに出来るの?

紅葉したもみじを、シソの葉の天ぷらのように、衣をつけて揚げて食べたことがある方の感想は、そろって「味はない」とのことです。

また少し筋張っているようです。

ちなみに大阪府簑面市の伝統銘菓として有名なもみじの天ぷらは、衣に砂糖とゴマで味をつけており、天ぷらというよりはかりんとうのようなお菓子になります。

使われている葉も、柔らかい新緑のもみじを一年塩漬けして、あく抜きしたものです。

自宅で美味しく天ぷらにするのは、難しそうですね。

食材として美味しければ、もっと普通に食べられているはずですよね。

最近では、もみじエキスが生成できるようになり、炭酸飲料や、アイスなどに使われています。

味はベリー系の紅茶とシソが混ざったような、なんだか田舎風の味がするんだそうです。

自宅でもみじを煮出してそのエキスを作れるかというと、無理なようです。

渋くて苦くてとても飲めたものではないとのことです。

もみじは食べるよりも、見て楽しむほうが正解なようですね。

まとめ

平安時代のある人は、静かな秋にこんな和歌を詠みました。

「奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」

人里離れたひっそりとした山の中。

鹿が落葉したもみじの絨毯をそっと踏みしめて歩く。

つがいを求めて鳴く声が、山に響いて消えていく。

大勢でワイワイ紅葉狩りもいいですが、こんな美しくて物悲しい紅葉狩りもしてみたいものですね。

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