みなさんは、おへそから黄色い汁や膿(うみ)が出てしまった経験はありませんか?

なんか臭いし、気持ちが悪い・・・でも、なんだろうと思っても、いざその時になってみるとどう対処するべきかよく分かりませんよね。

けれど、この黄色い汁や膿は放っておくとよくないのだそうです。

そこで今回は、おへそについて見ていきたいと思います。

 

へその臭いの原因は?

そもそもどうしておへそから黄色い汁や膿が・・・?と思いませんか。

この黄色い汁・・・実は、膿(うみ)なんです。

おへその形が人によって色々あるのはみなさんもご存知かと思いますが、そのためか、お手入れもなかなか難しいのが現状です。

膜一枚で内臓と繋がっているおへそは、無理に掃除をすると、傷つけてしまう可能性も出てきますし、けれど、お手入れをしないのも良くないし・・・。

そう考えるとやはりお手入れが疎かになりがちなんです。

それでは現状はさておき、この臭いがどのようにして起きているのか見てみましょう。

おへそから臭いが起きるのは、汗や垢、汚れが溜まり、これらを栄養素とする細菌や雑菌が繁殖して炎症を起こしているからなのです。

見えないところだからこそ、気をつけなければいけないのかもしれませんね。

 

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へそから汁や膿が出るのは病気なの?

臭いの原因から見ても、とても健康的ではないのは分かりますが、実際にこれらが出てしまうということは何かの病気のサインなのでしょうか?

おへそから出る黄色い汁・・・つまり膿は「へその細菌感染」という炎症が原因だと考えられています。

また、臭いに合わせて痛みが生じると、「尿膜管遺残」という病気の可能性も出てくるのだそうです。

「尿膜管遺残?」と余り聞きなれませんが、この病気は、生まれたときには消えてなくなるはずの胎児期の尿膜管という器官が残ってしまっている状態を言って、余り知られてはいないようですが、成人の約2%くらいの人にこの尿膜管遺残があると言われています。

これを放っておくと、おへその奥がかゆくなりはじめ、尿膜管に感染した細菌が炎症を更に悪化させ、腹膜や内臓にまで広がってしまう恐れもあります。

それを考えただけでも恐ろしいですが、その症状が酷くなると膀胱と癒着して、なんと「へそ部から膀胱の尿が漏れる」という<へそ尿痩>という病気にまでなりうるのです。

この病気になってしまうと、尿膜管の摘出手術なども検討しなければなりませんから、おへその炎症が長引いたり不安に感じたら、消化器外科や小児外科などの受診をしてみてはいかがでしょうか?

 

へその掃除のやり方は?

それでは、おへその奥の炎症を起こさないためには、どのようにおへその掃除をするのがよいのでしょうか?

デリケートな部分ですので、掃除の際も注意が必要です。

その掃除の方法をご紹介します。

 

綿棒やガーゼ+ベビーオイルで拭き取る

ベビーオイルなどをおへそに垂らして、少しおくことでへその垢が柔らかくなってきます。

そうしたら、綿棒やガーゼを使って優しく垢を取り除きます。

綿棒やガーゼなどの清潔で柔らかいものならば何でもよいのですが、綿棒で力強く奥まで突っ込むのはやめましょう。

心配な方は、力加減もしやすいガーゼのほうがいいかもしれません。

そして、汚れがなかなか取れない、と思っても無理強いは絶対に禁物です。

常に「優しく」を心がけてぜひ実践してみてくださいね。

また、おへその周りのお手入れも忘れずにしてください。

 

入浴時に泡で優しく洗う

手やスポンジで優しく洗うだけでもへそ垢の蓄積される量は変わってきますし、病気の予防にもなりますので、入浴の際に意識的にへそを洗うようにしましょう。

シャワーを利用されることが多い方は特に湯船に浸かる習慣をつけると良いと思います。

湯船に浸かって優しくおへその周りを洗うだけでも、汚れの対処には効果が出てくるはずです。

そして、お風呂から上がったらしっかりと水気を取りましょう。

そのままにしているとせっかくきれいにしてもまた細菌の繁殖を促す羽目になってしまいますからね。

 

オロナインをへそに詰めて寝る

就寝前にオロナインをおへそに詰めてそのまま寝て、翌朝オロナインを拭き取ってから綿棒で掃除をすると垢が驚くほど取れます。

詰めたオロナインを拭き取るときは、やはりおへそを傷つけないように優しく拭き取ることを心がけましょう。

 

へそピアスは危険

今はそれほどではありませんが、以前はおへそにピアスをする人も多くいました。

へそピアスは、おへそに穴を開けてさらにそこに金属を通すので、おへそに傷がついて雑菌が繁殖しやすくなります。

ちゃんと病院で開けてもらい、なおかつ消毒なども定期的におこなえばそこまで心配する必要はないかもしれませんが、やはりおへそに傷をつけるという意味ではできれば避けたいものです。

 

まとめ

新生児期にへその緒が取れたあとに傷口から入る細菌によって、おへそやおへその周りが赤くなって腫れてしまう病気があるのは知っていましたが、大人になってまで発祥するとは知りませんでした。

しかし、いざへそから黄色い汁が出はじめて、下着につき、悪臭を感じるとぞっとします。

「どうしてこんなところから?」とか「何か良くない病気なのかも?」とか、よからぬことばかり考えて・・・。

そして、出来ることから色々実践した結果、悪臭もなくなり、もちろん汁も出ることはなくなりました。

お手入れを疎かにすること、それが招いた現実に今はお手入れも欠かせません。

「私に限ってそんなこと・・・」とは思わないで、出来ることを実践してみませんか?

誰にでもかかりうる病気なんだということを決して忘れないでくださいね。