なんだかお腹の調子が悪いと感じることは誰でもあると思います。
でもそれが長期間続くのであれば「何か病気かも!?」と心配になりますよね。
特に体の中の事は目に見えないぶん心配になります。
お腹の病気はいくつかありますが、今回は「大腸がん」とはどのようなものなのか紹介したいと思います。
大腸がんとは?
過去の日本ではがん発生部位の1位は「胃」でした。
しかし近年はその胃よりも「大腸」にがんが発生する人が急増しているようです。
男女合わせると一生のうちで10~15人に一人の割合で大腸がんとの診断を受ける人がいるようです。
ではこの大腸がんとはどのようながんなのでしょうか。
まず、大腸は約2mもある消化器官です。
ぐるぐると折りたたむように体の中に存在していることはご存知のとおりですが、この大腸に出来るがんは結腸がんと直腸がんに分けられます。
直腸とは肛門から15㎝くらいのまっすぐの管の部分ですが、そこにできるがんを直腸がん、それ以外のところに出来るがんが結腸がんになります。
大腸がんに限らず、がんというものはもともと人間の体にある正常な細胞から発生します。
正常な細胞がなんらかの原因によってダメージを受け正常な働きができずに違った働きをすることが進んでがん細胞となり、増殖していくのです。
それが大腸部分に起きることを大腸がんと呼びます。大腸に出来るがんは先ほどの結腸や直腸に、ポリープが出来、年月を経てがんとなるもの、また正常な粘膜に突然発生するものとあります。
そして大腸がんの特徴として、
- 自覚症状がでにくい
- 他のがんに比べれば治る確率は高い
- 罹患率は男性の方が女性より多い
ということがあげられます。
スポンサーリンク大腸がんの初期症状は?
大腸がんは初期の段階では自覚症状がでにくいがんとされており、初期の発見は健診で分かることの方が多いそうです。
体によく表れる下記の症状があれば病院を受診しましょう。
- 血便
- 便の変化
- 貧血
- 残便感
- おなら
血便
痔による可能性もありますが、ガンの場合は腸内より出血したものが便に交じるので血便となります。
便の変化
下痢や便秘をよくするようになった。細い形の便になった。
貧血
めまい等が起こりやすくなることもあります。これも腸内の出血によるものです。
残便感
スッキリとした排便がなく、まだ残っているようだけど出ないということ。
おなら
食べたものや調子によっても変化は良くありますが、気になるような悪臭が長期間続く場合は何等かの原因で腸内のバランスが崩れている可能性があります。
大腸がんだからといって特殊な臭いがするわけではありませんので気になる場合は受診を。
知人の話になりますが、特に体に不調もなく生活をしていました。
むしろパワフルなくらいの方です。
しかし、ある晩の夕食後に突然嘔吐をしたようです。
何度も嘔吐をしたので初めは食中毒と思っていたようですが、念のため病院を受診したところ大腸がんだったという事が判明しました。
幸い、転移もなく今では元気に暮らしていますがこういった突然の症状もあるのです。
それくらい大腸がんは初期の段階では気づかないものなので、定期的な検診が大事なようです。
大腸がんの原因は?
がんは体の細胞の突然変異ではありますが、それを起こす原因がいくつかあります。
主なものとして
① 食事、生活スタイルの欧米化
牛や豚の赤身、動物性脂肪の多い食事が好まれるようになったためです。
これらの消化を助ける胆汁の中の胆汁酸というものが必要なのですが、この胆汁酸は発がん性があるものと考えられ、より消化に時間のかかる肉類となると腸の中に便が留まる時間が長くなり必然と胆汁酸も腸内に長くとどまるため影響を与えます。
また、食物繊維の摂取も少なくなっている事も便を排出しにくくしている原因ともなります。
② 遺伝性
大腸がんはがんの中でも遺伝傾向が非常に強いとされています。
また、ポリープ自体も遺伝傾向の高いものです。
③ 高齢化
日本は高齢化が進んでいるという事は言うまでもありませんが、寿命が長くなるにつれ、自然とがん等の病気にかかりやすくもなるのです。
まとめ
不治の病とイメージされてきたがんも医療の進歩によりずいぶんと完治できるようになってきました。
早期発見早期治療により、今までどおりの生活を送れるようにもなります。
しかし、依然として発見が遅ければ治りにくい病気でもあります。
自分は大丈夫といった考えをやめ定期的な検診を受けてくださいね。