学校や街中、駅前などを歩いていると、募金活動をしているのを見かけた事があると思います。

実際に募金をしたことがある人もいるかと思いますが、そこで集められたお金の使い道や、募金した寄付金は控除対象になるのか、疑問に思ったことはありませんか?

募金活動の中で知名度が高いものに「赤い羽根共同募金」があります。

募金してくれた方には、服などに付けることのできる針のついた「赤い羽根」を配っていることで知られていますよね。

それでは、赤い羽根共同募金の使い道、寄付金の控除について、他の募金との違いをご紹介していきます。

 

赤い羽根募金とはどんな募金なの?

赤い羽根共同募金は中央共同募金会がとりまとめ、47都道府県それぞれに共同募金会が設置されて全国的に行われている募金活動です。

始まりは1947年ととても歴史ある活動です。

毎年10月1日から12月31日までの活動期間になると、街頭や会社、ネットなどで寄付を呼び掛けています。

活動のシンボルとして「赤い羽根」が使われており、これは昔アメリカなどで赤い羽根が「勇気」や「良い行い」の象徴とされていたことが由来と言われています。

募金を行うとこの赤い羽根が配られるのが特徴です。

多い年には100億円をゆうに超える募金が集められ、そのおよそ70パーセントが、私たちの住むそれぞれの地域を、よりよくする為に活用されています。

 

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赤い羽根募金の使い道は?

赤い羽根共同募金で集められたお金は、都道府県ごとに使い道が決められます。

その内訳は大まかにわけて以下のようになっています。

  • 高齢者を対象とした事業
  • 障害児を対象とした事業
  • 児童・青少年を対象とした事業
  • 住民全般を対象とした事業

例えば福祉施設の設備や用具の購入、子育て支援サークル実施の為の運営費など、私たちの身近な生活の中に役立てられています。

また、近年増加している地震などの自然災害に見舞われた場合などにも赤い羽根共同募金のお金が支援に使われています。

使い道に関しては自治体ごとに内訳を公表していますので、ご自身がお住まいの自治体のホームページなどを確認してみるのもいいでしょう。

募金というと自分に直接関係のないところに資金が使われるイメージがある方も多いと思いますが、赤い羽根共同募金に関しては地域に密着した使われ方をしているのです。

 

赤い羽根共同募金の寄付金は控除対象なの?

赤い羽根共同募金は、中央共同募金会に対する寄付になります。

共同募金会は、税制上、国と地方公共団体と同じように寄付に対する優遇措置の対象団体になっているので、寄付金控除の対象になります

共同募金による助成は、社会福祉に貢献していると社会的な評価を得ているため、優遇措置がとられているのです。

確定申告の際に受領書が必要となりますので、募金する際に必ず受けとるようにしましょう。

 

赤い羽根募金と緑の羽根募金は何が違うの?

赤い羽根共同募金と同じように募金してくれた方に羽根を配っている「緑の羽根共同募金」というものがあります。

緑の羽根共同募金は「国土緑化運動のシンボル」として戦争や森林伐採などにより減少している森林などの緑を増やすことを目的に活用されています。

緑の羽根共同募金は赤い羽根共同募金と同じように学校や街頭での呼びかけによって集められます。

募金活動は1年を通して行われていますが、1月中旬から5月、9月から10月を強化月間としていてイベントやキャンペーンを積極的に行っています。

活動は国内外問わず行われ、森林の整備や植林、森づくりをするための研修などを行われています。

赤い羽根共同募金とは違い、緑を豊かにすることに特化した募金です。

 

まとめ

子どもの頃は使い道なども知らずになんとなく募金をしていたという方も少なくないかと思いますが、赤い羽根共同募金は私たちの生活にとても密着した募金だということを理解して頂けたのではないでしょうか。

人と人との関わりが薄くなっている現代ですが、この募金を通して多くの方が豊かな生活をするために助け合いの精神を育てるきっかけにしてもらえたらと思います。

ご自身の生活を豊かにし、地域活性化につなげる為にも、駅や街中で募金活動をしているのを見かけたら、ぜひ積極的に募金してみてはいかがでしょうか。