お盆は知ってるけど、初盆てなに? 初盆とお盆で何が違うの?
という方は多いのではないでしょうか。
実は初盆はとても重要な行事なんです。
初盆にお参りする際、ご遺族に失礼のないようにおまいりするためにも初盆の意味や由来、お参りする際の服装やマナーなどを覚えておきましょう。
- 初盆とは
- 初盆の期間は?
- 初盆の服装?
- 初盆の参り方は?
- 初盆で気を付けることは?
初盆とは
初盆もお盆の行事の一つなのですが、とても重要視されています。
なぜかというと、初盆は亡くなられた方が初めて迎えるお盆だからです。
故人があの世から初めて自宅に帰ってくるので、親族だけでなく親戚や親しい知人・友人も呼んで盛大に供養してあげます。
正式には、四十九日法要が終わった後に迎える最初のお盆のことをいいます。
また初盆は新盆と呼ぶ地域もあり、どちらも意味は同じです。
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初盆の期間は?
初盆の期間は通常のお盆と同じで”盆月の13日~16日”に行います。
盆月とは、お盆を行う月のことで7月か8月のことを指します。
新暦だと8月、旧暦だと7月で地域によって異なります。
初盆の期間はお盆と同じですが、一つ条件があります。
それは四十九日が過ぎているかどうかです。
四十九日が終わってから初めて行うお盆が初盆なので、四十九日が過ぎる前にお盆を迎えた場合は初盆の法事法要は次の年に行います。
初盆の服装?
お葬式に参列する際は喪服でいいのですが、初盆の場合は何を着ていくのでしょうか?
調べたところ、初盆に参列する場合の服装も、喪服・礼服を着用するのが一般的とのことです。
しかし最近は、喪服・礼服にこだわらない初盆が増えてきています。
初盆は8月真っ盛りで一番暑い時期。
基本的に参列者も高齢者が多いので、熱中症対策で平服でも構わないということです。
服装が平服でも構いません、という場合は、大抵ご遺族からそのような連絡が事前にあります。
事前に連絡が無く暑さ対策で平服を着て行きたい場合は、事前に服装を確認してから参列しましょう。
平服の場合は、黒っぽい服装、地味目の服装にすることが重要です。
初盆の参り方は?
初盆は毎年お参りする行事ではないので、お参りの仕方に特別なきまりがあるのでは?
と身構えてしまいがちですが、特に難しいきまりはありません。
初盆の参り方を簡単にまとめたので参考にしてください。
【お参りの手順】
1.ご遺族の方へご挨拶
2.盆棚の前へ行き、故人へお参りする。
拝み方は、宗派によってかわります。
ここでは一般的な拝み方を紹介します。
一礼⇒合掌⇒お線香に火をつけ立てる⇒リンを鳴らし、再度合掌
3.持参したお供え物をお供えする。
ご家族にお渡しするか、盆棚の横にお供え物を置くスペースがあればそこに置く。
【お供え物について】
お供え物は、故人が好きだったお菓子やお花がオススメです。
故人の嗜好が分からなければ、お線香やお花が一般的です。
相場は、故人との関係の深さによりますが、3,000~5,000円くらいが一般的です。
【施主側・遺族側の対応の仕方】
お参りに来てくださった方への会食を用意します。
お供え物のお返しは特に必要ありません。
お参り後の会食がお返しになります。
諸事情により会食が出来ない場合は、お酒やお弁当をお返しとしてお渡しします。
その際、「志」や「初盆志」と表書きをしてお渡しします。
初盆で気を付けることは?
初盆はあまり接することがない行事ですが、故人をあの世から迎えてあげる、という行事なので、通常のお盆と意味合いはかわりません。
服装やお供え物だけ気をつければ問題ないでしょう。
まとめ
初盆はあの世から初めて故人が帰ってくる重要な行事です。
しっかりお迎えしてあげないと、と思いお参りする側とご遺族側も身構えてしまいがちです。
しかし、そんなに難しいきまりもないので肩肘張らず、故人との思い出をはせながら、故人をお迎えしてあげる気持ちが一番大切です。