お盆の時期になりますと色々な物をご先祖様の為にお供えしますよね。

 

その中の一つに「ほおずき」が上げられます。

 

精霊馬などは意味を知っているけど、ほおずきにはどんな意味が込められているのか知らないという方も意外と多いのではないでしょうか。

 

中には「ほおずき」を飾ることすら知らなかったという方もいるかもしれません。

 

そんなあまり知られていないお盆飾りのほおずきについてご紹介します。

 

お盆にほおずきを飾る意味は?

ほおずきといえば鮮やかな赤く色づき袋状になっている姿を思い浮かべるかと思いますが、そんな見た目がなにかに似ていると思いませんか?

 

それは提灯です。

 

ほおずきは漢字で「鬼灯」と書くように灯りとしての役割があります。

 

お盆には迎え火などでご先祖様が家族のもとへ迷わないで帰ってこられるように導きますがほおずきもその一つということですね。

 

ご先祖様が帰って来られるようお家についてからの最後の灯りとして飾っておきましょう。

 

また、食糧不足でお供え物が少なかった時に鮮やかで目を引くほおずきをお供えすることによってお供え物の少なさを補っていたという説もあります。

 

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お盆のほおずきの飾り方は?

ほおずきには提灯という意味合いがありますので仏壇や盆棚につるして飾ることをおすすめします。

 

本格的にやるのであれば盆棚の支柱に一周させて囲むと良いでしょう。

 

そうしますと結界を作るという意味をこめられますので尚良いのです。

 

しかし、現代ではしっかり支柱を立てた盆棚にしている方は少ないと思いますので仏壇の一部分に吊るしたり、お供え物と一緒に飾っておくだけでも構いません。

 

ほおずきってどんな植物なの?

じつは花じゃない!

ほおずきというと赤く膨らんでいる状態を思い浮かべる方も多いかと思いますが、あれは花ではないとご存知でしょうか?

 

ほおずきは春から初夏にかけて花を咲かせますが、色は白に近い薄い黄色です。

 

その花びらが落ちた後「がく」の部分が成長し果実を包みこむように袋状になって大きくなっていきます。

 

初めは緑色ですがちょうどお盆になる8月ごろに真っ赤な可愛らしい姿に変わるのです。

 

この状態がゆらゆらと提灯がぶら下がっている姿に似ていることから盆飾りや観賞用によく使われるようになりました。

 

食べることもできる

種類によっては食用や薬としても使われていて解熱や冷え症などの鎮静剤として効果があるといわれています。

 

せきや痰などのかぜの症状がある時も煎じて飲む風習がある地域もあります。

 

しかし、子宮収縮作用がある成分も含まれていることから特に妊娠中の女性は流産してしまう危険性がありますので服用してはいけません。

まとめ

お盆飾りに使われるほおずきにも色々な意味があることがおわかり頂けたでしょうか。

 

観賞用としてだけでなく、薬として飲んだり食用としている地域もあることに驚きましたよね。

 

今年のお盆にほおずきを飾ろうと考えている方は自分で育ててみるのもおすすめです。

 

育てるのがあまり難しい植物ではありませんし、しっかり育てば中々見ることのないほおずきの花を見ることができますよ。