秋といえば思いつくものの一つにお月見があります。
中秋の名月には月見団子とススキをお供えして、月を見ながらそれを食べるといった文化がありますね。
小さい頃からなんとなく知っていたこの文化。
「月には餅をつくうさぎさんがいるよ」
なんてよく言ったものですよね。
今回は、小さい頃からなんとなく知っていたこのお月見文化のあれこれついて解説していきたいと思います。
月見団子の由来は?
まずは、お月見だんごの由来についてです。
そもそも、どうしてお月見では月見団子をお供えするのでしょうか。
実はお月見の由来は説が幾つかあります。
平安時代から始まったという説、江戸時代から始まったという説があります。
平安時代から始まったという説では、お月見は中国(唐)から遣唐使によって伝えられたことによって始まりまったとのことです。
これがしばらくは高級貴族の間だけの習慣でしたが、江戸時代に一般庶民にも広まったようです。
もう一方の江戸時代から始まったという説では、月見団子は「米の豊作を祈願する」ことを目的に始まったとされています。
当時、月が信仰の対象であったことから、その時期に採れたお米を月にお供えし、「また来年も宜しくお願いします」という意味を込めていたそうです。
この習慣が現在にまで続いてお月見文化として楽しまれているのですね。
スポンサーリンク月見団子の数や並べ方は?
お月見文化の由来については解説したわけですが、肝心の月見団子はどういう風に、いくつ並べるのが正しいかというのは知っていますか?
おそらく、なんとなくピラミッドのように並んでいるイメージは誰もが持っているとは思いますが、詳しくは知らない方が多いのではないでしょうか。
本当の月見団子の数と並べ方についてですが・・・。
実は2つの説があるんです!
1つ目の説は、満月の数に合わせて12個(閏年には13個)お供えするという説、
2つ目の説は、十五夜にちなんで15個お供えするという説です。
1つ目の満月の数に合わせるという説を採用して並べる時は、
12個の場合:一番下に9個(3×3)、その上に3個並べます。
13個の場合:一番下に9個(3×3)、その上に4個(2×2)並べます。
2つ目の十五夜にちなんで15個並べる説を採用する時は、
まずは13個の時同様、一番下に9個(3×3)、その上に4個(2×2)並べます。
そして、残りの2つですが、置き方にポイントがあります。
神事の場合は正面から見て縦に2個並べ、仏事の場合は正面から見て横に並べます。
お月見団子の数についても様々な説があるのは驚きですが、仏事と神事で並べ方も違うとは驚きですね。
お月見はいつするの?
お月見は、旧暦の8月15日に行われる行事ですので、現在私たちが採用している太陽歴では毎年日にちが変わります。
これは毎年日にちが変わりますので、毎年調べる必要があります。
そして、お月見がもう一度あるというのは知っていますか?
実は旧暦の9月13日にもお月見があって、この時は十三夜のお月見があるんですね。
本来は、十五夜と十三夜の2回を合わせてお月見といい、片方だけしかしないのを「片月見」または「片見月」というそうです。
片月見は本来演技が悪いものですので、昔は避けられてきましたが、今ではあまりきにする人もいなそうですね。
まとめ
小さい頃からなんとなく知っていたお月見文化について解説してきました。
起源を知ると、今までなんとなく行ってきた月見に対しても、少し考え方が変わるかもしれませんね。