お月見と言えばウサギにお団子ですがいったいどのような由来から来ているのでしょうか?

ふと考えても結びつく答えはなかなか出てきませんよね。

今回はこのお月見に関係深いうさぎとお団子について調べてみました。

お月見はどんな行事なの?

お月見とは、旧暦の8月15日(新暦9月15日前後)に月の神様にお供え物をし、秋の収穫に感謝をする風習です。

この頃はとても満月が美しく見えます。

いつこのお月見が始まったかというと、平安時代のころにはすでに宮中などで行われていたようです。

元々は中国の「中秋」の行事が日本に伝来しました。

月を鑑賞しながら管弦の調べや歌を詠んだりと、とてもみやびな宴が催されたようです。

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お月見にうさぎがいるのはなぜ?

月と言えばよく「月ではうさぎがお餅つきをしているんだよ」という話を小さいころ聞いた事はありませんか?

実際月を見上げるとなんとなく月のクレーターがそのような姿に見えるような気もしますが…
それに実際に月にうさぎはいませんよね?

月=うさぎという方式はどこからでてくるのでしょう。

それは神話が元になっているようです。

お月見の風習が伝わった中国の神話に月ではうさぎが臼や杵で不老不死の薬を作っているというお話があります。

月の満ち欠けは誰もが憧れる不老不死に例えられていたそうです。

それがなぜか日本にやってきたときに「うさぎがお餅つき」に変わったようです。

それは満月という名称は「望月」とも日本では称されることからです。

この「もちづき」が「もちつき」という発音に類似していることから語呂合わせとして「お餅つき」となったようです。

語呂合わせが好きな日本人ならではの考えです。

お月見にお団子を備えるのはなぜ?

月にはうさぎがいるという中国の神話とは別に、日本での神話には「月読命(ツクヨミノミコト)」という月の神様が出てきます。

よく、アマテラスオオカミで知られる太陽の神は知られていますよね。

しかしツクヨミノミコトは太陽の対局にいる月の神様なのですがあまりその名は知られていませんが神話の中に出てくるのですよ。

 

この月の神様に満月によく似たお団子をお供えし、それを食べることで人々は神様のパワーをもらえるのだと考えられたことからお団子のお供えが始まりました。

 

元々は秋の収穫物の里芋(これも満月に似ていますよね)が供えられましたが日持ちのするお団子に変化していったようです。

そして、このお団子をお供えするのは縁側や玄関等に置くことが良いようです。

それは、近所の子供たちが盗み食いをするのにちょうどいい場所だからです。

なぜ盗み食いを勧めるのかというと、こっそり家人が知らないうちに食べられたという事は月の神様が我が家へ食べに来られたのだと考えられ、とても縁起の良い事だとされたからです。

まとめ

月の満ち欠け、月の光というものに昔の人は未知なるパワーを感じたのですね。

昔だけでなく今でも月をゆっくり鑑賞すると心が穏やかになるような気がしませんか?

今年のお月見は遠い昔の人々に思いをはせながら楽しまれてはいかがでしょうか?