少し前から耳にするようになった、バセドウ病。
名前は聞き覚えがあるけれど、一体バセドウ病ってどういう病気?
何科に行って、どんな検査を受けたらいいの?
保険は効く?検査や治療はどんな事をするんだろう?
そんなバセドウ病の疑問について、まとめてみました。
バセドウ病の検査は何科に行けばいいの?
バセドウ病とは甲状腺の病気で、甲状腺ホルモンが過剰に作られ、様々な症状を引き起こす自己免疫疾患のことです。
甲状腺疾患の中でも発症が多く、20~30代の女性に多いといわれています。
- 体重減少
- 疲れやすい
- 動悸・息切れ
- 手の震え
- 発汗過多
- 眼球突出
など、症状の多くは若年層に自覚症状が出やすく、中年層になると甲状腺の形が変形し、症状が出にくくなることも。
もし自分が「バセドウ病かも?」と思う場合は、内科か内分泌科を受診してみてくださいね。
スポンサーリンクバセドウ病の検査は保険が効くの?
バセドウ病の検査費・治療費には健康保険が適用されます。
検査内容は主に下記の内容となります。
- 血液検査
- 超音波検査
- アイソトープ検査
血液検査
血液中の甲状腺ホルモンの量やTSH受容体抗体の有無をはかります。
超音波検査
甲状腺の大きさやしこりの有無を調べます。
アイソトープ検査
血液検査で判断がつかない場合に行います。
ヨウ素のアイソトープ(放射性ヨウ素)を服用し、甲状腺にどの位の量が集まるかを検査します。
場合によっては、MRIを行うことも。
保険適用で検査をした場合、検査費用は下記を目安にしてみてくださいね。
- 血液検査 5千円~1万円
- 超音波検査 5千円
- MRI 1万円
バセドウ病の治療方法は?
バセドウ病にはいくつかの治療方法があります。
- 薬を使用する
- アイソトープ療法
- 手術
薬を使用する
メルカゾール・プロパジール・チウラジール等の抗甲状腺役薬を使用します。
薬によって甲状腺機能が回復したからといって、すぐに薬の中断をしてしまうと、再度かかってしまうことも。
そのため、最低でも2~3年間位は継続して使用することが多く、治療中は数か月ごとに血液検査を行います。
アイソトープ療法
放射線ヨウ素を内服し、甲状腺を内側から直接治療します。
ヨウ素には甲状腺に集まる特徴があるので、甲状腺の細胞を減少させる効果があり、副作用や合併症はほとんどないといわれています。
眼球突出などの症状が出ている場合は、アイソトープ療法は行えないことも。
手術
甲状腺を摘出して、甲状腺ホルモンを減らします。
再発をのリスクを減らすためには甲状腺をすべて摘出するか、ほぼ摘出してしまうことになります。
ただし甲状腺をすべて摘出してしまうと、甲状腺機能低下症が現れることもあり、薬の内服が必要となることも。
手術には入院が必要ですが、治療効果は短期間で得られます。
しかし手術を受けた人のうち数人は、またバセドウ病が再発する可能性もあります。
まとめ
バセドウ病は難病のイメージがあったりしますが、適切な治療を行うことで症状を緩和でき、通常の生活をおくることができます。
もし気になる症状があるようでしたら、早目に病院へ行きましょう。
治療法もいくつかありますので、症状等に合わせて医師に相談し、自分に合った治療法を見つけてくださいね。