黒酢やリンゴ酢は昨今の健康食ブームでよくよく知られるようになりましたが、「柿酢」というお酢があるのはご存知でしたか?
その名の通り柿で作られたお酢ですが、体への健康効果も高く、自宅でも手作りできるのです。今回はこの柿酢の効能と作り方についてまとめてみました。
柿酢の効能は?
柿酢がもたらす体に取って良い効果とはどのようなものがあるのでしょうか?
まず柿と酢、それぞれの良い点からみていきましょう。
柿
栄養豊富で医者いらずと言われるほど。
特にタンニン、ビタミンC、カリウムが豊富です。
タンニンはワインでおなじみのポリフェノールの事で、抗酸化作用が期待できます。
つまり体をサビさせにくくする、アンチエイジング効果があります。
ビタミンCはおなじみ風邪予防。なんと柿1個で一日に必要とするビタミンCを補えるという事です。
このビタミンCとポリフェノールでが合わさると血液サラサラに、またアルコールを分解させる力がありますので動脈硬化予防・二日酔いにも効果があります
そして、カリウム。これは利尿作用のある成分であるため、体内の余分な塩分を排出させ、血圧を安定させようとします。高血圧の予防に効果があります。
酢
酢の主成分である酢酸は体内の細胞に入り込むと「アデノシン」という成分が生成されます。
このアデノシンは血管にある受容体とくっつくことで血管を拡張させます。
つまり血管を広くすることによって血流を良くするのです。
血流を良くすることで高血圧の予防に一役買います。ただし、アデノシンの効果は一時的なので毎日継続して摂取することが望ましいようです。
クエン酸も多く含まれており、これが体に溜まった「乳酸」という疲労物質を分解してくれるので疲労回復効果もあります。
この二つの食物を組み合わせた柿酢は相乗効果により、高血圧予防、疲労回復、成人病予防などの健康食の一つとして効能が期待できそうです。
スポンサーリンク柿酢の作り方は?
柿酢を初めて取り入れてみたい方は市販品で味など、どのようなものかを確認してみた方が良いかもしれません。
しかし、継続して摂取するときには手作りをしてみても。
手作りの方が安く、たっぷりと作ることできます。
では、お手軽なものと本格的な手順を踏んだものと二つご紹介します。
お手軽バージョン
① 柿(甘いもの)1個に対し、お酢200~300ml用意します。
② 柿のヘタは取っておきます。この柿を後に食べる場合は皮をむいていた方がいいでしょう。
③ 煮沸消毒した瓶や容器にこの二つを入れ蓋をして、常温で2.3日保存します。
発酵させる手間なく出来上がるので簡単です。
本格的バージョン
① 柿(甘いもの)は洗わず、ヘタを取り除きます。ヘタがあった方を下にして果実酒ビンなどにぎゅうぎゅうに八分目まで詰めます。
② 蓋をしてしばらく常温で放置。20℃から30℃くらいの室温が適しています。
③ 水分がでて、ぷくぷくと気泡が出てきたら乾いたふきんをかぶせ、ゴムでとめ通気性のあるフタに変えます。
④ 一週間に一度くらいビンをゆすったりして中身を混ぜます。
⑤ 柿がつぶせるように柔らかくなったら木べらなどでつぶします。
⑥ 2か月ほど撹拌作業を週に1度くらい続け、ぷくぷくと泡が発酵で無くなるとが終わりです。「ツン」としたお酢のような香りがしてきますのでそれを濾して清潔なビンなどに入れて出来上がりです。
本格的な方法で作る場合は室温や保管状態によって時間がかかったり、腐敗やハエなどがわいたりと多少難易度があがります。
柿酢の使い方は?
果実酒と同じように水や炭酸水で割って飲むことができます。
蜂蜜やシロップで甘みを足すと飲みやすいです。
お酢特有の臭いや味が苦手であれば、調味料として使う事をお勧めします。
「なます」にすれば食べやすくなります。
穀物酢よりも果実の甘みでまろやかな仕上がりになります。
「柿なます」にするとおもてなし料理として活躍出来そうです。
様々な野菜を漬け込む「ピクルス」の調味液としても使えます。
健康のためにも毎日継続して摂るように自分に合った方法を見つけましょう。
まとめ
柿酢にすることによって柿自体が苦手なかたでも毎日気軽に摂取することが出来そうです。
一日コップ一杯を健康のまずは1か月継続して使ってみてはどうでしょうか?