秋の味覚の「柿」は庭木に植わっていたり、童話に出てきたりと子供の頃から親しみのある果物の一つですね。
「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。
ダイエット効果や血圧を下げる効果も期待されています。
柿の成分のなかでもタンニンについて調べてみました。
柿タンニンの効能・効果は?
タンニンの成分こそが「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるゆえんで、健康面でいろいろな効果があります。
柿に含まれるポリフェノールの一種である柿の渋さの元となっている「タンニン」は抗酸化力を持ち、毛細血管の浸透性を高めて正常に保つ作用と血圧を調整する働きや、余分な脂肪を分解してくれる働きもあります。
また血液をサラサラにしてくれます。
このことから動脈硬化や生活習慣病の予防成分として注目されています。
タンニンの血液をサラサラにして血流をよくする働きによって基礎代謝を上げることができるので、ダイエットにも効果が期待されます。
またタンニンにはシミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑えることができるので、美肌、美白効果があるともいわれています。
タンニンの強い抗酸化作用で老化の原因となる活性酵素を除去してくれますので老化防止にも役立ちます。
悪玉コレステロールを低減させる作用もあり腸の働きを良くします。
その他、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを体外に排出する効果があります。
スポンサーリンク柿タンニンは便秘に関係あるの?
柿に含まれているギブオールというタンニンの成分は細胞や血管を収縮する作用があります。
腸の粘膜に特殊な膜を作ると同時に腸への刺激を弱めます。
腸が本来持つ蠕動運動や働きを低下させるので、便秘が起こってしまいます。
また柿は食べ過ぎると体を冷やし、下痢になりやすくなります。
柿のペクチンは腸の筋肉の活動を促進するため、摂りすぎると腸が活動しすぎて下痢を起こします。
柿タンニンは二日酔いに効くの?
タンニンは二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを体外に排出する効果があります。
またタンニンはビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分の排出を促進してくれるとともにカリウムの利尿作用で二日酔いに良いとされているのです。
一番いいのはお酒を飲む前に柿を食べておくことです。
お酒を飲む前に柿を食べておくと、タンニンが胃粘膜に作用してアルコールを吸収しにくくしてくれます。その結果悪酔いを防ぐことになるのです。
まとめ
柿にはビタミンCやリコピン、β―カロテンも豊富に含まれています。
これらの成分はタンニンと同様に抗酸化力が強く、高血圧の予防や改善に役立ちます。
特にビタミンCは柿1個で成人の一日分の摂取基準量をほとんど満たすほど多く含まれています。
1日1個の柿を健康、美容に役立ててみてはいかがでしょう。