季節を表すための工夫として、太陰暦を使用していた時代に考えだされた二十四節気は、一年を二十四等分し、その区切りと区切られた期間につけられた名前です。
季節の節目を示す言葉として現在でも使われています。この二十四節気の中の「立冬」についてみてみましょう。
立冬って何をする日なの?
立冬とは冬の始まりです。
「立」には、新しい季節になるという意味があって、立春、立夏、立秋と並んで季節の変わり目です。
立冬は朝夕が冷え込み、風がちょっと肌寒く感じやられる頃で、日中の陽射しも弱まってきて冬が始まる頃です。
初雪が降ったり木枯らし1号の発生もこの時期です。
真冬の寒さに備えて冬の準備を始める「こたつ開き」の時でもあります。
立冬を過ぎると初雪が降り始め、冬の佇まいへと変わり始めます。
立冬は冬と呼ぶにはまだ何か足りない時期ですが、立冬を過ぎるとどんどん冬の様が色濃くなってきます。
立冬には冬支度を行うのによい時期です。
本格的な冬の寒さの前に冬の準備を始めましょう。
スポンサーリンク2016年の立冬はいつ?
2016年の立冬は11月7日です。
立冬の日の行事というものは特にはないのですが、この前後の時期にある行事としては、
七五三
この歳まで元気に成長してことを神様に感謝すると同時にこれからに成長を祈ります。
木枯らし1号
その年に秋に概ね風速8m以上の強い北寄りの風が吹くことを言います。
小春日和
晩秋から初冬にかけて季節外れの暖かく春のような穏やかな天気のことです。
しめ縄作り
地域によってはこのころからお正月のしめ縄作りが始まります。
立春・立夏・立秋ってどんな日なの?
立春・立夏・立秋・立冬を合わせて「四立(しりゅう)」といい、季節の節目として重要視されています。
立春・立夏・立秋・立冬の日付は年によって少し変わりますが、だいたい
立春は、2月4日頃
立夏は、5月6日頃
立秋は、8月8日頃
立冬は、11月7日頃
また立春・立夏・立秋・立冬を期間として表す場合は
立春は、2月4日頃~2月19日頃の前日(立春から雨水の前日)
立夏は、5月6日頃~5月21日頃の前日(立夏から小満の前日)
立秋は、8月8日頃~8月23日頃の前日(立秋から処暑の前日)
立冬は、11月7日頃~11月23日頃の前日(立冬から小雪の前日)
また節分というと2月3日頃の豆撒きをする日と思いがちですが、この節分は立春だけでなく、立夏・立秋・立冬にもあります。
節分は「季節を分ける」という意味であり、立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分で、年に4回あるのです。
現在では春は新しい命が誕生するので邪気を追い払おうということで、立春の前日の節分が一番重要視されています。
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まとめ
日本は四季がはっきり分かれ、季節の移ろいを肌で感じられる国です。
この四季の移ろいが、繊細な日本人の心を育んでいるのですね。