「あ!お世話になったあの方に夏のご挨拶をしていなかった!急いで書かなくっちゃ!」
「えーとまずは拝啓、そして時候の挨拶。今は暑いから…」
『暑中お見舞い申しあげます』スラスラスラッと。
はいそこ、ちょっと待った!
本当にそれであっていますか?
残暑お見舞いではないですか?
「え?まだ8月のあたまよ?夏真っ盛りよ。残暑のわけないじゃん〜 え? 立秋?なにそれ?」
そんなあなたに立秋のあれこれをまとめてみましたよ。
知っておくとちょっとオトナになれるかも。
予備知識を頭に入れて、友だちに教えてあげましょう!
2016年の立秋はいつ?
【2016年の立秋は8月7日】
実は立秋の日付けは毎年微妙に変わるって知っていましたか?
ここ十数年はだいたい7日か8日となっていますが、もう少し長期で調べてみると6日だっりすることもあります。
【どうして立秋の日にちは年によって変わるの?】
地球が太陽の周りを一周する周期に微妙にズレがあるからです。
なので四年に一度うるう年を設けてズレを調整していますね。
【どうやって立秋の日を決めているの?】
地球から見て春分の日の太陽の角度を0度として、太陽の角度を計算します。
その角度が135度の場所を通過するときが立秋です。
これは夏至と秋分のちょうど中間の時期にあたります。
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立秋ってどんな日なの?
【立秋は二十四節気の13番目】
先ほど書いた地球から見た太陽の角度ですが、一年で徐々に動いていくのでその角度を線で結ぶと軌跡が描けます。
これを「黄道」といいます。
小学校で習いましたよね。
この黄道を24等分して、それぞれの区間に名前をつけているんですね。
これを「二十四節気」といいます。
その13番目の区分の名前が「立秋」です。
一般に立秋と呼ばれるのは、その13番目の区間の始まりの日を指すことが多いようです。
ですが、次の14番目の区間までは立秋となります。
区間全体を「立秋の候」と表現することもありますね。
【立秋は秋の気配が現われてくる頃】
二十四節気には、それぞれにどんな季節なのか古来から説明がついているんです。
その説明をまとめた本を「暦便覧」といいます。江戸時代の原本が国立国会図書館に保存されています。
その説明によると、立秋は『初めて秋の気立つ』とされています。
立秋は8月7日ごろともあり暑さの真っ盛りなのですが、この立秋の期間に空の雲に秋の雰囲気を感じたりしはじめます。
古来からの日本人の持つ季節に対する繊細な観察が伺えますね。
立秋後は残暑なの?
はい。残暑です。
え?暑さ真っ盛りなのに残暑なの?
と疑問に感じるところですが、間違いなく残暑なのです。
なんと残暑という言葉自体が、立秋の後の暑さのことを指すからなんですね。
それなので、立秋の日後に出す挨拶文は「残暑お見舞い」となるのです。
まとめ
こうやって改めて季節のことを調べてみると、意外と知らないで使っていたりすることが多いことに気づきます。
同時に、昔の人たちがいかに微妙な季節の移り変わりを肌で感じていたかが想像できますね。
さあ、これで立秋のことがよくわかりました!
では改めて、お世話になったあの方に「残暑お見舞い」を書き上げましょう。