私たちの食卓でよく目にする人参。みなさんはその人参を食べる時、皮をどうしていますか?

むく?むかない?その皮って栄養が詰まっているの?など、気になった点をまとめてみました。

人参の皮ってむくべきなの?

人参の皮はむく人とむかない人がいますね。それぞれの立場から理由をならべてみました。

皮をむく人

  • 野菜の皮はむくもの(前からそうしていた)
  • 農薬がついている(ついていそう)
  • 皮はかたいので食感がよくない
  • 味のしみこみがよくない

むかない人

  • 皮も食べられる
  • 人体に影響なし(なさそう)
  • 栄養がある(ありそう)
  • 面倒くさい

それぞれいろいろですよね。

でも、そもそも人参の皮って、どこが皮でどこが身なのでしょうか。

調べてみると、意外にも、私たちが皮だと思ってむいている人参の表面は、ほとんどがすでにむかれた状態なのです。

実は、人参の皮は非常に薄くて白い皮であるので、私たちがスーパーマーケットなどで目にするその多くは、農家が出荷する際に洗浄することによって、その皮がむかれた状態ですでに並べられていたのです。

ですので、身の表面が乾燥してかたくなっているものを「皮」だと思って私たちはむいていることになります。

では、その栄養についてはどうなのでしょうか。

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人参の皮には栄養が豊富に含まれている?

緑黄色野菜である人参は、その代表的な栄養素として、

  • βカロテン
  • カリウム
  • 食物繊維

などがあげられます。

その中でも他の野菜に比べて多いのが、βカロテンで、その量は他の緑黄色野菜、ほうれん草、カボチャの1.5倍~2倍にもなります。

これらの栄養は、他の野菜と同様、皮に多く含まれているといわれていますが、実際にはどうなのでしょうか。

「日本食品標準成分表」による皮つき、皮なしの成分を比較すると、皮つきのほうがすこしだけ値が高い程度で、皮なしでも数値の違いはそれほど大きくありません。

それぞれの人参の大きさ、私たちの摂取する頻度などを考えると、皮なしで食べても十分に栄養をとることができます。

そのように考えると、皮をむいてもむかなくても、私たちは「おいしくいただく」ことが大切ですね。

おいしい人参の見分け方

簡単な方法として、以下の3つのポイントをチェックすることでおいしい人参を見分けることができます。

  • 見た目
  • 重さ
  • 葉との断面

見た目

肌つやがなめらか、しまりがあってキレイな赤味を帯びていること。

全体的に黒ずんているものは鮮度も落ちているので、避けましょう。

重さ

手に取ってずっしりと重く、重量感のあるものは水分もふくんでいて新鮮。

鮮度もあって甘くておいしいです。

葉との断面

葉がついていた部分の断面をよく見ます。

断面が大きいものは、葉へ養分が多くとられてしまっている証拠。

人参の本体である身の部分の養分が少なくなってしまっています。

できるだけ葉との断面が人参の大きさにくらべて小さいものを選びましょう。

養分もたっぷり、甘味もあっておいしい人参です。

まとめ

スーパーマーケットで1年中手に入ることができる人参ですが 旬の季節は秋から冬にかけての今。

これからの季節に甘くてみずみずしい人参を、皮つきでも皮なしでも、おいしくいただきましょう。