葉つき人参が売られているのを見かけたときはぜひそれを選びましょう。
人参の葉は決して捨てる部分ではないのですよ。
可食部分の人参に負けず劣らずのおいしく栄養たっぷり!鮮やかな緑は料理のアクセントにも使えます。
人参の葉っぱの栄養は?
- βカロチン(ビタミンA)
- カリウム
- 葉酸
主にこれらの栄養が他の食材に比べて豊富に含まれています。
この栄養素は私たちの体にどのような影響を与えるのか一つずつ確認してみましょう。
βカロチン
こちらは“抗酸化作用”があります。
これは体内をサビさせる原因の活性酸素というものを抑制させる働きで、この活性酸素を抑制することにより動脈硬化や心筋梗塞の予防につながります。
また、この活性酸素が細胞を傷つけることによって引き起こす“ガン”。
抗酸化作用によりこれらの予防にもつながります。
βカロチンは人参の英語「carrot」の元となったほど多く含まれています。
特に人参の根(いつも食べている部分)の鮮やかな色はβカロチンによるものです。
このカロチンは葉の部分にもたっぷり含まれています。
このβカロチンは体内でビタミンAに変化します。
変化をしたビタミンAは皮膚の新陳代謝を活発化させるので、美肌にもつながります。
そして、“夜盲症”という夕方から夜にかけて視力が低下し、見えにくくなる病気の改善にはビタミンAが不可欠です。
もちろん夜盲症の人でなくても視力低下の予防にも。人参を食べると目が良くなるよ。
と言われるのはこういう事から来ているのですね。
それから、体の粘膜増強をおこないます。喉や鼻、胃や腸の粘膜を強くすることから風邪予防、胃炎や腸炎により弱った胃壁、腸壁を修復も期待できます。
カリウム
利尿作用により、血圧を下げる効果により高血圧予防となります。
葉酸
人間の細胞分裂や赤血球の生成といった働きがあります。
特に、妊娠中の方は赤ちゃんの成長に大きく関わってくる栄養なので積極的に摂取することが勧められています。
これが不足するとうまく血液が作られないために、貧血や神経に障害が起こったり、動脈硬化も起こりやすくなると考えられています。
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人参の葉っぱの食べ方は?
人参の葉っぱの食べ方は
- てんぷら
- ふりかけ
をお勧めします。
てんぷら
子供から大人まで食べやすく、苦味が抑えられます。
食べやすい5㎝くらいに切った葉を一握り、衣をつけて揚げるだけです。
苦味も和らぐので食べやすくなります。
ふりかけ
毎日少しずつ食べたい方に。
ミキサーで細かく細断して、ビンに詰めておくとそのままご飯にかけたり、パセリのようにスープのトッピングとして便利です。
また、みじん切りにして、ジャコ・ゴマ・かつお節で炒め、最後に醤油と砂糖をほんの少し入れ、水分を飛ばすと自家製味付きふりかけとして食べやすくなりますよ。
油を入れるとしっとりしたタイプのふりかけに。
人参の葉っぱの保存方法は?
- 冷凍
- 水につける
こちらの方法がおススメです。
冷蔵庫に入れるとすぐシナっとしてしまうので購入したらすぐに処理を行っておきます。
冷凍
きれいに洗い、水気をよく拭き取ります。
そのままジッパーつきの袋に入れて冷凍庫へ。
調理の際はスープのトッピングやチャーハンに混ぜたりすることがおススメです。
和え物にすると水分が多く出て、べチャッとするのであまりお勧めはできません。
水につける
切り落とした部分を切り花のように水を入れた空き瓶に挿します。
茎を斜めに切る方が水をよく吸います。
4日から5日程度は元気なままなので必要分をちぎって使うことが出来ます。
水は毎日替えましょう。
まとめ
今まで捨てていた人参の葉も立派な食材です。
人参の根がまだ成長する前に間引きした葉の部分だけが販売されたり、葉だけをあえて栽培しているものなど、知る人ぞ知る人気のある物でもあります。
食べ方も幅広くアレンジできそうなので、ぜひ見かけた際は食べてみてくださいね。