いつの間にか、日本でもメジャーとなってきたハロウィン。
毎年、都市部での仮装集団のニュースも取り沙汰されていますね。少しずつ地方でも仮装して集まろうというイベントが増えてきています。
こちらの地元では、たくさんの子供たちがウォーリーを探せの仮装をして公園に集まり、お菓子を交換しているイベントを見かけました。
しかし、ハロウィンがいったいなんのお祭りなのかわからないままの人も多いのでは?
たんに仮装する日と思っている人もいるかもしれません。実はハロウィンというのは、ちょっと怖い日なんですよ。
ハロウィンの英語のスペルは?
ハロウィンまたはハロウィーンと日本では言っていますね。
英語で表記しますと、「Halloween」となります。
Hallow+eenからなっている言葉で、「万聖節の前夜祭」を意味しています。
ハロウィンパーティを開催するときなどに役に立つ英語は次の通りです。
「お菓子かいたずらか」
有名なハロウィンの決まり文句ですね。お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞという意味です。
「楽しいハロウィンを」
トリックオアトリートは、主に子供が使うセリフですので、大人はこちらを使いましょう。
「不気味な夜を楽しんでね」
仮装パーティなどの入り口に飾るのにぴったりな言葉ですね。
ハロウィンってどんな日なの?
ハロウィンは上にも書きましたが、万聖節(ばんせいせつ)というキリスト教の祝日の前夜祭です。
アメリカではハロウィンは祝日になっており、国を挙げてのイベントの日となっています。
万聖節は、諸聖人の日とも呼ばれ、キリスト教の偉大な聖人や殉教者のために祈りを捧げる日で11月1日と2日です。
このHallow(神聖な)+イヴ(前の日)がなまってハロウィンと呼ばれるようになりました。
いまではこの前夜祭が世界的に有名になり、特にアメリカを中心に仮装してみんなでパーティをする日という楽しいイベントになりました。
この日、子供たちはお化けの格好をして、家々を回りお菓子をねだります。
大人たちは家を飾りつけして、仮装し集まり、食事や飲み物を楽しみます。
ハロウィンを祝う習慣は、主に英語圏の国アメリカ、イギリス、アイルランド、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアにあります。
アジアでは日本や韓国でも有名なイベントの日になりつつあります。
ハロウィンの起源は?
実はもともとハロウィンは楽しいイベントの日ではありません。悪霊が群がる怖い日なんですよ。
そもそも古代ヨーロッパにはケルト人という原住民族が住んでいました。ケルト人は太陽の神と、死の神を信じていました。
この死の神を祭る日が10月31日、つまり現代のハロウィンの日だったのです。サムハイン祭りと呼ばれています。
ケルト人の一年は11月1日から始まります。一年の終わりの10月31日には、死の世界の門が開き、悪霊や魔女がわんさかとこの地上に出てくると信じていました。
サムハイン祭りはこの死者をなだめ、新しい年の息災を祈願する祭りでした。死の神をなだめるためにはかがり火を炊き、食物や動物の犠牲が捧げ、その周りで踊ったのですが、なんと人間の生贄も捧げられていたのです。
この夜、人々は悪霊をから身を隠すために、自ら悪霊の格好に変装していました。また悪霊が怖がって家に寄り付かないようにするために、玄関の前に怖い顔の置物を飾り、供え物のパンやワインを置きました。家の中もクモや蜘蛛の巣で飾り付けたのです。
しかし、時代が進みケルト人はキリスト教の国によって征服されていきます。原住民族がキリスト教を受け入れることができるように、このサムハイン祭りをキリスト教の祭りと融合させ、ハロウィンとしたと言われています。
まとめ
あんなにみんなで大騒ぎしている仮装イベントのハロウィンが、ちょっとおどろどろしい起源で驚きますね。でもどうしてお化けの仮装なのか、よく理解できたのではないでしょうか。
悪霊が街を歩き回り悪さをするという考え方が、子供たちがお化けの格好をしてお菓子をねだるというイベントになりました。
また悪霊から身を守る格好や飾りつけが、現代の仮装やパーティにつながっているんですね。