夏になるとスーパーの野菜コーナーに冬瓜が並び始めますね。
”冬の瓜”と表記されるので、冬野菜かと思われがちですが、実は夏野菜なんですよ。
よく見かけるけど実はあまり知られていない、冬瓜の栄養や育て方についてまとめました。
冬瓜ってどんな野菜なの?
冬瓜の栄養は?
冬瓜の栽培方法・育て方は?
冬瓜ってどんな野菜なの?
まず冬瓜の基本概要を紹介します。
種類:ウリ科ウリ属
丸型の大丸冬瓜、楕円形や長い円筒型の長冬瓜など幾つか種類があります。
原産地:熱帯アジアのジャワ島と言われている。
大きさ:大小さまざまで大きいものは10キロを超える冬瓜もあります。
名前の由来:冬瓜は貯蔵性が高くて、夏に収穫したものが冬までもつ、
という意味が由来。
風通しのよい冷暗所に置いておくだけで、数ヶ月は保存できます。
昔は冬に食べられる瓜系の野菜はほとんど無かったはずですから、冬瓜は貴重な野菜だったんでしょうね。
冬瓜の旬:冬瓜は夏野菜なので旬は6~9月。
しかし上記のように貯蔵性が高いので11月後半まで店頭で見かけたりします。
スポンサーリンク冬瓜の栄養は?
冬瓜に限らず、瓜系の野菜は水分が多くて栄養が少ない、といったイメージがありますよね。
でも冬瓜には生活習慣病を予防するのに大切な栄養素が含まれているんです。
【冬瓜の主な栄養素】
・カリウム
カリウムは塩分(ナトリウム)を排泄する効能があります。
塩分を排泄する、ということは生活習慣病の一つ高血圧の予防・対策になるんですよ。
冬瓜に含まれるカリウムの量:200mg(可食部100グラムあたりの成分)
・ビタミンC
健康維持やアンチエイジングの代表的な栄養素のビタミンC。
お肌の健康維持、細胞老化の原因となる活性酸素対策など様々な効果・効能があります。
冬瓜に含まれるビタミンCの量:39mg(可食部100グラムあたりの成分)
外食が多く、仕事でストレスを抱えるサラリーマンにぜひ食べて欲しい野菜ですね。
冬瓜の栽培方法・育て方は?
冬瓜は乾燥にも強く比較的育てやすい野菜ですが、冬瓜は大きな野菜なので、一般人がベランダとかで栽培するのは無理そうです。
庭や畑など家庭菜園なら育てられるので、栽培方法を簡単にまとめてみました。
【苗作り】
冬瓜の種はかなり硬く水を吸収しにくいのが特徴。
コップなどで種を1日以上水に浸してから、3号鉢に種をまいて、苗を育ててください。
【畑作り】
肥料をまいてよく耕し、畝を作ります。
畝の幅は、約60cmくらいが推奨されています。
【植え付け】
たっぷりと水をまいてから、畝に虫防止のポリマルチを敷きます。
畝の真ん中辺りに切れ込みを入れて苗を植えていきます。
苗は、1メートルほど間隔をあけましょう。
【まびき・整枝】
冬瓜のつるが成長してきたら、発育のよいつるを数本残してまびきします。
果実が出来るまで、適度にまびきすることで、良い冬瓜を作ることができますよ。
【敷き藁(ワラ)】
冬瓜が成長してきたら、果実を傷つけるのを防ぐために藁(ワラ)を敷きます。
まず根元から敷いて、つるが伸びてきたらさらに藁を追加します。
【追肥・収穫】
果実が大きくなってきたら肥料を追加します。
その後、果実の成長がいまいちであれば、さらに肥料を追加します。
果実の表面の産毛みたいな白い毛が落ちてきたら収穫しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冬瓜は淡白な味&低カロリーで人気の野菜ですが、意外と知らないことが多い野菜でしたね。
冬瓜に含まれるカリウムは、夏バテにも効果があります。
冬瓜を食べて残暑を乗り切りましょうね。