暑い盛りにおとずれるお盆。
この時期は、袈裟を着たお坊さんを見かけることが多くありませんか?
お盆に帰ってくるとされる先祖の供養のため、読経に檀家さん宅を回っているからです。
お坊さんにとっては気温の高い中、1日に何件も読経にまわらなければならないとても大変な時期なんだそうです。
さて、明日は我が家に来てくれる予定です。
あれ? お坊さんが来られたらどんなお礼をするんでしたっけ?
では、
- お盆の法要のお布施の金額は?
- お布施の熨斗や表書きは?
- お布施の渡し方は?
土壇場になって困らないように勉強しておきましょう。
お盆の法要のお布施の金額の相場は?
お盆法要は棚経と言うこともあります。
お盆の前から、お盆の期間にわたり、僧侶を呼んで読経してもらいます。
この時にお礼として渡すのが「お布施」+「お車代」です。
・お布施の金額
「新盆」の場合 30,000円〜50,000円
「お盆」の場合 5,000円〜20,000円
地域の習慣、お寺や僧侶の格式等を考えて金額を設定できるでしょう。
新盆とは四十九日が明けてはじめて迎えるお盆のこと。
この時は親族友人など大勢の人を呼び、読経してもらうことになります。
この場合その後に食事を振る舞うことが多いですが、お坊さんがご辞退されるようなら「御膳料」として食事の料金と同等のお金をお渡しするのが一般的です。
5,000円〜10,000円程度が妥当です。
・お車代の金額
5,000円〜10,000円
お寺からどのくらい離れているのか、距離や手間等を考えて金額設定できます。
このお布施、お車代、御膳料はすべて別々の袋に入れて用意します。
スポンサーリンクお布施の熨斗や表書きの注意点
・熨斗はつけない
熨斗とは、祝い事などのご祝儀袋の右上にある赤と白の飾りのことを指します。
祝い事の時につけるのが基本ですので、お布施にはつけません。
・白い半紙の中包みに入れて奉書紙で包むのが正式
一番丁寧なのがこの方法ですが、無地の白い封筒に入れても失礼には当たりません。
どちらも文房具店など入手できます。
・表書きは「お礼」「お布施」「読経料」など
もちろん「御礼」「御布施」の表記でも大丈夫です。特に表書きをしない場合もありますが、お車代等と分けるためには書いた方が無難かもしれません。
奉書紙に包む場合の中包みには表に「金壱萬圓(円)」などと金額を漢数字で書きます。
裏には住所、氏名を記入します。
・水引はつけません
お布施の渡し方
お盆に乗せるか、袱紗(ふくさ)を開いて渡します。
直接床に置いて渡すのは失礼とされていますのでご注意を。
本来お布施は、お盆法要の前に挨拶に伺ってお渡しし、お車代などは読経を上げてもらった後にお渡しするものでした。
が、最近はまとめて読経の後に渡す方法が一般的となっているようです。
お盆の上にお布施とお車代を重ねておき、文字がお坊さんから見て読める向きでお渡しします。
袱紗の場合も同じ方向で、袱紗の上に置き差し出します。
食事にも参加された場合は、食事の後にまとめて渡します。
まとめ
この時期のお坊さんによる「お坊さんあるある」があるのですが、思わず笑ってしまうこのあるあるを読んでいると、こちらが気をつけた方がいい点に幾つか気づきます。
・犬に襲われる
犬や猫などのペットは、邪魔をしないようにケージに入れるなどいておいた方が良さそうです。
・お茶でお腹がぽこぽこ
1日に何軒も周り、その先々でお茶を出されるとなると当然ですね。
お茶でも持ち帰りのできるペットボトルにするなどできるかもしれません。
また暑い中動いているので、ポカリスウェットなども喜ばれるようです。
・袈裟は重ね着なので暑い
扇風機の場合、ロウソクが風で消えてしまうことに気を使われるお坊さんも多いようです。
できればクーラーで、快適に読経があげられるように配慮できます。
ほかにも、
- おしぼりがありがたい
- お腹がいっぱいでお菓子はつらい
- お茶と間違ってめんつゆが出てくる
- い草の座布団が痛い
など、いろいろとあるようです。
この時期大変忙しいお坊さんに、上手に気を遣ってあげられるといいですね。