いちじくって育てるものではなく、購入するものと思っている人も多いのではないでしょうか?
確かに、果実のなる木を自宅で栽培するのは難易度が高い事だと思いますよね。
しかし、いちじくは初心者でもちょっとしたコツで育てやすく、しかもプランターや鉢植えでも大丈夫。
少し広めのベランダがあるマンションなら果実のなる樹木が育てられるのですよ。
採れたいちじくを使ってホームパーティーでおもてなししたり、友達におすそ分けしたりしてみませんか?
「我が家の採れたていちじくです」と言える日を目指して、いざ栽培してみましょう!
いちじくの苗木の選び方と土は?
いちじくを育てるにあたって大切なことは
- 苗木選び
- 土選び
を押さえておきたいですね。
この二つについてそれぞれお話しをしたいと思いますが、まずはいちじくについて知っておきたい事を二つ。
いちじくは苗(苗木)からしか作れない。
日本のいちじくには種がないため、増やすには苗木を挿すしか方法がありません。
ホームセンターや植木屋さんで購入しましょう。
いちじくの収穫時期は品種によって変わる
品種によって収穫時期が変わります。
6.7月に収穫する品種は梅雨の時期には腐りやすくなるので8月~秋ごろにかけて収穫できる品種を選ぶ方が初心者向きでしょう。
では、このことを踏まえてあなたがどのようなタイプで育てたいのかまずは苗を選んでみましょう。
できるだけ簡単に収穫したい方
園芸についての経験が浅く、簡単に育てたいという人はすでに大きくなった鉢植えの苗木を買うといいでしょう。
すでに枝ぶりもよく、植え替える必要もありません。
そのまま栽培して順調に育つと、その年か翌年には果実を収穫することができます。
育てるプロセスも楽しみたい!という方
ポットの苗を購入しましょう。
果実を実らせるために必要な枝、葉をじっくり育てることができるので成長過程を楽
しむことが出来ます。
うまくいけば1〜2年で成長し、果実の収穫へつながります。
良い苗の選び方としては、根っこに細い根っこがなるべくたくさん絡んでいるものに
します。
では苗(苗木)を選んだら次は土についての確認です。
いちじくに必要な土づくりに必要なものは3種類あり、
- 培養土(普通の土でも大丈夫)
- 腐葉土
- 赤玉土
これを5:3:2の割合で混ぜ合わせ、水はけの非常に良い土を作ります。
それにいちじく用の肥料か、果実用の肥料を与えるといいでしょう。
いちじくはとても水が大好きですので出来るだけ乾燥はしないようにしましょう。
水をあげる時はたっぷりとあげます。
苗選びと土づくりについて確認をしたところで実際に栽培を始めてみましょう。
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いちじくの栽培方法は?
ではいちじくの栽培方法について順に説明しましょう。
ポイントは水と剪定です。
これらをしっかりと行う事で後の果実の収穫に大きな差が出てくるのでしっかり抑えておいてくださいね。
植え付け
12月から3月の、木の活動期前までに行います。
品種によって収穫時期が異なるため植え付け時期は異なります。
適応の時期を確認しておきましょうね。
そして最も植え付けに適した場所は「日当たり」の良いところ。いちじくは中東の暑い地域出身の樹木ですので、一年を通して日当たりがいいところにしましょう。
水やり
植え付けが終わったら水やりを行います。
特に乾燥する時期や夏場は葉が大きなため、どんどん水を蒸発してしまいます。
そのため水やりは欠かせないのですが、実は湿気には弱いという点もあるのです。
毎日常にあげるというより、指で根元を1センチほど掘ってみて、乾燥していたらたっぷりの水をあげるという目安で。
剪定
植え付けて1年目の冬から剪定を行います。
芽を3つ残して、頂点は剪定しておきます。
しばらく育てて、ある程度大きくなったなら生育の良い3枝だけ残すように他の不要な枝は根元から剪定を行っておきます。
シーズンの終わりには3枝を40センチから60センチの長さで剪定をしておきます。
毎年、シーズンの終わりに込み入った枝や、いらない小枝を剪定しておくことが実付きの良い木に育てるポイントとなりますよ。
肥料
追肥をするのは年に3回で、活動期前に1回目、果実をつけた頃に2回目、収穫後に3回目といったペースを目安にするといいでしょう。
プランターでの無花果の栽培方法は?
直植えのいちじくは大きく太くなりますが、プランターでは根がそれほど増えず、1メートルほどにおさえられるのでマンションなどの集合住宅向けといえますね。
栽培方法は上記の地植えと特に変わりはありません。
しかし、いくつかプランターで育てる場合のコツをつかんでおくと立派ないちじくとなりますのでチェックしておきましょう。
① プランターの大きさ
買ってきた苗の根のふた回りほど大きいものを選びます。
育つにつれどっしりとした根や、横に枝葉が広がるので頭でっかちにならない安定したものを選ぶといいでしょう。
② 水やり
プランターや鉢は地植えに比べると乾燥しやすいのでこまめな水やりを行います。
特に夏場などは1日に2度ほど必要になることもあるので置き場所などに気をつけ、夕方、西日が陰るところを選んでおくといいかもしれません。
③ 植え替え
1〜3年に一度は植え替えた方が、土や根の整理となり水はけもよくできるので良い果実の収穫に繋がるでしょう。
根っこを半分から三分の一ほどのこぎりで斜めに切り落とし、側面も縦に2、3センチの切り込みをいくつか入れてから、土を新しくしたものに植え直します。
いちじくの育つ環境をリフレッシュさせてあげるのですね。
まとめ
いかがでしょうか。
ご自分でも、憧れの実のなる木を育てられそうですか?
いちじくの苗はホームセンターや通販で千円ほどからの手頃な値段で売っています。
実った果実も、そのままでも美味しいですし、ドライフルーツにも。ジャム、ケーキ、コンポートにもできますし、アイスやクリームチーズと一緒に食べても美味しいです!
ぜひご自宅で実ったいちじくの果実を楽しんでくださいね。