古代エジプトのクレオパトラは無類のバラ好き。
贅沢にバラの香水のお風呂に入り、カエサルやシーザーを迎えるときも宮殿や廊下をバラで埋め尽くしたと言われます。
今も昔も美しさの象徴、花の女王。バラ。
実はその種類は2万種以上といわれ、増え続けています。
例えば「紫のバラ」。漫画好きの女性なら一度は憧れたものです。
あの当時は現実世界には存在していなかった紫色のバラも、今ではバラ園で見かけるようにもなりました。
日々品種改良され、現在でもどんどん新作が登場しているのです。
そんなバラですが、咲き時はいったいいつなんでしょうか?
今回は春バラと、秋バラの違いや、秋バラの見頃について特集しますね。
バラってどんな花なの?
バラといえば、言わずと知れた花弁のゴージャスな、棘を持つ、情熱のような赤を思い浮かべるかもしれませんね。
しかしひとくちにバラといっても、そんなバラばかりではありません。
色は赤や白から、パステルカラー、2色入りと色とりどりです。
花弁もゴージャスな八重咲きだけでなく、一重咲や、平咲きなどなんと11種類もの咲き方があるんです。
枝も低木から、ツルで伸びるもの、背の高いものといった3種類の木があります。
実に様々な種類のバラがあることがわかりますね。
日本に昔からあるバラの原種は、ノイバラやハマナスで少し慎しみ深い種類になります。
世界中に咲いてそうですが、実は南半球ではバラは自生しないんですよ。
ありふれているようで、北半球のみに咲く花なんです。
スポンサーリンク秋バラの見頃はいつ?
四季咲きの秋に咲くバラのことを、秋バラといいます。
10月の頭頃から咲き始め、中旬から11月までが見頃になります。
日本のバラ園のホームページを見ても、5月と10月にバラフェスタを開催しているところが多いですね。
バラには大きく分けて一季咲きと四季咲きがあります。
一季咲きは春の5月頃とに咲き、四季咲きは基本春と秋に咲きます。
春には、一季咲きのバラも、四季咲きのバラも全部一斉に咲きますので、花の数が多くなります。
バラといえば春のほうが有名なのはそのためです。
でも秋バラもなかなかのいいものなんですよ。
では次に、春バラと秋バラの違いを見ていきましょう。
春バラとの違いは?
先ほど書いたように、春のバラは数も多く、バラ園全体が花畑になるのでとてもゴージャスで、見ごたえがあります。
しかし花の数には劣っても、秋のバラには、春のバラよりも優れている点があるのです。
・色が鮮やかで深い
秋には気温が下がり、蕾が大きくなるまでに時間がかかかります。
その間、蕾には色素が十分に沈着し、より鮮やかになります。
本来のバラが持つ自然の色が、十分に出るということです。
・より香りを楽しめる
色素と同じ理由で、香りの成分もじっくりと花の中で生成されるので、十分な香りを楽しむことができます。
また気温や湿度も低いので周囲の木々や、土や、下草の香りも春より抑えられています。
そのせいでより純粋なバラの香りを漂わせることができるのです。
同じ木に咲くバラでも、春と秋の季節が違うだけで咲かせる花の色や形がぜんぜん別のような花になってしまうこともあるくらい、差があるんですよ。
まとめ
バラの特徴の1つに、人の名前を冠した花が多いというのも挙げられます。
マリー・アントワネット
マリリン・モンロー
プリンセス・ダイアナ
など、耳にされたこともあるでしょう。
他にもジョン・エフ・ケネディなど男性の名前も多数あります。
日本人名はというと、美智子皇太后など皇族や、政治家の奥様の名前がちらほらとはあるのですが、外国名と比べると断然少ないんです。
もしかしたら、昔から慎しみ深いのが美しいとされる日本人。
あんなゴージャスなお花に自分の名前をつけるなんて畏れ多いと、謙遜するのかもしれませんね。